粉瘤・脂肪腫の日帰り手術

粉瘤(アテローム)と脂肪腫(リポーマ)の違い

粉瘤(アテローム)と脂肪腫(リポーマ)の違い粉瘤(アテローム)と脂肪腫(リポーマ)はどちらも良性腫瘍ですが、粉瘤は垢や皮脂などの老廃物が溜まった袋状のできもので、脂肪腫は脂肪の塊が薄い膜に包まれたもので、混同される方も多いですが、まったく別のできものとなります。

粉瘤(アテローム)とは

粉瘤(アテローム)とは皮膚の組織に袋状のできものができ、そこに垢や皮脂などの老廃物が溜まった状態です。

粉瘤(アテローム)ができる原因

粉瘤の原因としてヒトパピローマウイルス(HPV)の感染や外傷などが挙げられますが、はっきりとした原因がわからないケースが多いです。
体質的に粉瘤ができやすい方もおられます。

炎症する場合

粉瘤が潰れて中の老廃物が皮膚の内側に広がると、炎症が起こる場合があります。
また、細菌感染により炎症が起こるケースもあります。

粉瘤(アテローム)の症状

皮膚の組織にしこりのようなものができ、時間の経過とともに内側の老廃物が増加して、徐々に大きくなる場合があります。

痛みが伴う場合

粉瘤で細菌感染が起こると、化膿して痛みが発生する場合があります。

粉瘤を放っておくと臭くなる!?粉瘤と臭いとの関係

粉瘤の内部にある老廃物が押し出されて表面に出てくると、独特の強い臭いが発生するようになります。

瘤の臭いの原因

粉瘤の臭いの原因は「老廃物自体の臭い」と「細菌の代謝」です。

①老廃物自体の臭い

粉瘤の内側にある老廃物から、強い臭いが発生します。

②細菌の代謝

粉瘤で炎症が起こり、細菌が増殖すると悪臭が発生します。

臭いや炎症がある場合には自分で潰さないでください!
早急に専門の医療機関へ受診してください。

粉瘤から臭いが発生していたり、炎症が起こっていたりする場合には、自分で潰さずにすぐに専門の医療機関へご連絡ください。
臭いや炎症がある粉瘤を圧迫して潰すと、化膿して痕が残ってしまう可能性があります。
また、強い痛みが生じるようになるケースもあります。
こうした重症化を防ぐためにも、粉瘤にはできるだけ触れず、早めにクリニックへ相談するようにしましょう。

当院の粉瘤(アテローム)の日帰り手術

当院の治療法

粉瘤は「くり抜き法」または「切開法」で治療します。
手術は日帰りで受けられます。

※化膿性粉瘤に対する切開排膿以外は、初診日とは別の日に摘出術を実施しています。
摘出術を実施している日程は、月曜日~金曜日の午前診終了後です。
11:30~12:00ごろに来院していただき12:00~12:30前後から摘出術を開始する予定です。
開始時間が遅延する場合もあります。あらかじめご了承ください。
土曜日は、翌日が休診のため対応していません。

くりぬき法(へそ抜き法)

専用器具で粉瘤に小さな穴をあけ、内側の老廃物を排出させたのち、粉瘤そのものを抜き取る方法です。
切開が小さく、短時間の手術で済みます。

手術時間:5~20分程度

Step.1

患部のまわりに局所麻酔を実施します。

Step.2

専用器具を使用して粉瘤に小さな穴をあけます。

Step.3

内側の老廃物を排出させます。

Step.4

粉瘤の被膜を抜き取ります。

Step.5

止血後、創傷部を閉じます。
※摘出後も10日前後の通院が必要です。
 詳細は医師からお伝えさせていただきます。

切開法

粉瘤を丸ごと切除する方法で、再発率が低くなるというメリットがあります。

所要時間:20~40分程度

Step.1

患部のまわりに局所麻酔を実施します。

Step.2

粉瘤をメスで切開します。

Step.3

内側の老廃物を排出させます。

Step.4

粉瘤を丸ごと切除・摘出します。

Step.5

止血後、創傷部を閉じます。
※摘出後も10日前後の通院が必要です。
 詳細は医師からお伝えさせていただきます。

脂肪腫(リポーマ)とは

脂肪腫(リポーマ)とは脂肪腫(リポーマ)とは皮膚の組織にできる良性腫瘍で、脂肪の塊が薄い膜に包まれたできものです。
皮下組織にできる「浅在性脂肪腫」、筋膜下、筋肉内、筋肉間などにできる「深在性脂肪腫」に分けられ、通常は単発でできますが、稀に多発するケースもあります。

 

脂肪腫(リポーマ)ができる原因

脂肪腫の原因ははっきりわかっていませんが、遺伝子の異常が発生に関わっているのではないかと考えられています。
また、糖尿病の方や肥満傾向にある方にできやすいと言われていて、外傷との関連も指摘されています。

脂肪腫(リポーマ)の症状

皮膚の組織に膨らみやしこりができますが、痛みはほとんどありません。
ただし、脂肪腫が神経を圧迫すると痛むが生じる場合があります。
大きさは1~10cmと様々で、多くの場合、皮下脂肪組織に発生します。

脂肪腫(リポーマ)のできやすい部位ってあるの?

脂肪腫は身体のどの部分にもできますが、特にできやすいのは次の部位です。

  • 背中
  • 太もも
  • お尻

その他、頭皮のできたり、複数の脂肪腫が同時に発生したりすることもあります。

当院の脂肪腫の日帰り手術

脂肪腫の日帰り手術は次のような流れで行います。

Step.1マーキング

術前に患部をマーキングします。

Step.2麻酔・切開

麻酔を実施した後、脂肪腫の直上の皮膚を切開します。

Step.3摘出

脂肪腫を摘出します。

Step.4止血・縫合

摘出後、止血・縫合を行い、ガーゼと伸縮テープで圧迫固定します。
※摘出後も10日前後の通院が必要です。
 詳細は医師からお伝えさせていただきます。

Step.5抜糸

患部の抜糸を行います。

Step.6患部の治癒

術後1週間もすると皮膚が再生し、患部が治癒していきます。

日帰りの脂肪腫(リポーマ)手術への工夫

01.最小限の侵襲で脂肪腫を摘出

傷痕を残さないために、できるだけ小さな切開で脂肪腫を摘出します。

02.麻酔には極細針を使用

麻酔注射時の痛みを抑えるために、極細針を使用しています。

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